技術士さいたま

2013年09月22日

式年遷宮と技術(2)

式年遷宮と技術(2)

伊勢神宮:イメージ画像(記事とは関係ありません)

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>1からの続き

なぜなら、日本人のDNAには、技術魂、技術の種が宿っていると思うからです。
それを端的に表す事例が、式年遷宮です。
20年に一度。大きな社殿を建て替える。 
この伊勢神宮のしきたりを、最初に知ったときは違和感がありました。
なんとももったいない。

数百年持つ檜(ひのき)の神社をなぜ20年で立て替えるのかと疑問でした。
そこで、これは禊(みそ)ぎとか、潔(いさぎよ)さとかの、精神的な面、あるいは宗教、政治の観点からの制度だからしかたが無
いと納得していました。

でも、今は考えが違っています。
これは技術伝承のためのすばらしい工夫だと思っています。
技術(知識・技能)の粋(すい)を集めて建立した社殿。
最初は設計図も無く、材料の吟味もなく、手探りで作られたでしょう。

そして、完成して何十年もたてば当時の苦労も技術も忘れてしまうでしょう。
ところが20年で立て替えるとなれば、後進に技術を伝えようとします。
しかも年長になった技術者は助手を必要とします。

玉砂利

そして、助手に対し手取り足取り作り方を教える。
棟梁に教わった20年前のことなら、なんとか思い出せるのではないでしょうか。
それも分解(解体)しながらですから。
もちろん材料から作るのですから、木の切り方、材木の出し方、壁材、組み、などなど。
なんと、神社の敷石まで川から採取するにあたり儀式化しているそうです。

つまり神社を建立するためのありとあらゆる技術が、20年に一度おさらい(復習)されるようなものです。
そして、解体された材料は全国の社殿の補修材として使われるといいます。
なんとも合理的な制度ではありませんか。
そんなすばらしい制度が、長年のうちに日本人の心にまで影響していると考えることに無理があるでしょうか。

我々日本人の魂には、先人諸先輩の知恵が種(たね)として生きているのだと思います。
つまり、必要なときには必ず芽を出すことができるということです。



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2013年09月21日

式年遷宮と技術(1)

式年遷宮と技術(1)

   石鹸

イメージ画像(記事とは関係ありません)


 中小企業では後継者がいないということが良く問題視されます。
それは一般には経済(経営)問題として捕らえられる度合いが高いように思われます。
ですが真に憂うべきは、技術が途絶えるということではないでしょうか。
長年の経験と知恵とで培(つちか)った独自の技術が途絶えます。

一つ一つの技術が日本人の技術魂でもあります。
より効率的な代替手段がある技術は、途絶えてもしかたがないのかもしれません。
なぜなら効率的に、あるいは機械で大量生産できるようになった技術は、廃(すた)れたというより進化したと言えるからです。


あるときから技術が途絶えてしまうと言う憂(うれ)いは、最近の問題ではありません。
古くから綿々(めんめん)と、技術の途絶はあったでしょう。
そして、それに対し策(さく)を取れたかどうかが、一国の繁栄に大きく影響するでしょう。
ヨーロッパでのギルドによる繁栄などは、継承とも無関係ではないでしょう。
そして、ドイツにおけるマイスター制度などは、日本の徒弟制度にもみられる技術承継の好例でしょう。


制度として技術承継がされ、社会が技術(職人)者に対し敬意を払う。
そんな国は常に進歩してゆくのでしょう。

日本はどうでしょう。 このまま、技術が途絶えてしまうのでしょうか。
それは杞憂(きゆう)でしょう。

 >続く

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